今回のミニチュア能の演目は『高砂』にしました。
相生の松によせて夫婦愛と長寿を祝う大変おめでたい縁起ものです。「高砂や〜 この浦船に帆を上げて〜〜♪♪」父が結婚式のときに謡ってくれた思い出もあり、いつかミニチュアにしたいと思ってました。
この高砂を作るにあたって、能のストーリーをおさらいしてみました。
九州阿蘇宮の神官(ワキ)がお供(ワキツレ)を連れて都見物に行く途中、播磨の国、高砂の浦にやってくるところから前編が始まります。そこに老夫婦・尉(シテ)姥(ツレ)が現れて、松の木陰を掃き清めます。この老夫婦は松の精(姥は高砂の松、尉は住吉の松)であり、遠く離れていても心が通じ合う仲睦まじき相生の松(相老い)であると。。。そして、住吉で待っていると言い残して消えていきます。それを追って、友成たちも舟で住吉に向かいます。このとき謡われるのが「高砂や〓この浦舟に帆をあげて〓♪」ここで前半が終わります。
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